観劇・映画・ドラマ、ボルダリング、シーカヤック、健康法など、好きなこと、実践していること、興味のあることを徒然なるままに書いてみようと思います。
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 紅ゆずるさん バースデイ ティーパーティ
2013年08月19日 (月) | 編集 |
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8月17日(土)、ホテルニューオータニの芙蓉の間にて、宝塚星組スター紅ゆずるさん(さゆみさん)のお茶会が開催されました。なんと昨日はさゆみさんのお誕生日だったのです!! 公演中の土曜日、お茶会当日にお誕生日をお祝いできるチャンスなんて、そうそう巡ってくるものではありません。そんなわけで、遅ればせながら、備忘録を書いてみたいと思います。

 お茶会はいつも2回公演の後に開かれるので、スタートは19:45とかなり遅めなんですね。でも、会場ロビーではグッズや写真が販売されているので、前回駆け込みだった私は、今回こそじっくりグッズを見たいと、18:40頃に到着しました。ギリギリまでファンレターを書いていたので(いったん書き始めると長くなる)、夕飯抜きの強行軍です。

 ロビーでファンクラブのお友達Uさんと合流し、一緒にプロマイド&グッズコーナーへ。そこで耳に入ってきたのは、「○○やろ」「そうやねん」といった関西弁です。お誕生日だけあって、関西からもファンがたくさん参加しているようでした。

 プロマイドは見るだけねと思っていたのですが、Newと付けられた写真群がメッチャ可愛い(・∀・)イイ!!  瞬時、惚けたように目がクギ付けになってしまいましたが、「REONⅡも控えてるし、イケナイ、イケナイ」と大人の自制心を働かせ、結局、ベンヴォーリオのアスパラガス頭で撮影されたと思われる3枚組みのポストカードを購入することに。メガネ姿に弱いんです。

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 グッズは香水とかトラベルグッズとか、いろいろあって迷ったのですが、もっとも実用的な水色のポストカードフォルダーに決定。写真は色なしに見えますが、ちゃんとした水色です。Uさんは「私はこれにする~」と紅ファイブのDVDだったと思う)に即決してました。プロマイドは後日送られてくるのですが、ポストカードはグッズ扱いなのでその場でもらえたのでラッキーでした。

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 買物が終わって7時過ぎにテーブルに着席。前回よりちょっと出世して、1テーブル分さゆみさんのいるひな壇に近いお席でした。実は今度こそシアター形式になるだろうと覚悟していたので、会場に丸テーブルが並んでいたのでビックリ。よく入ったなあと思ったら、前回10人がけだったのを12人がけにして、テーブルが63、つまり756人入れるようにセッティングされていたんです。会のスタッフの心遣いに頭が下がりました。やっぱり、テーブルでお茶とケーキを頂いた方が、リラックスできますし、同席の方たちともいろいろおしゃべりできて楽しいですからね。
 
 テーブルに置かれていた記念品はゴールドかシルバーのPUミラーカバー。私のはシルバーでした。

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 さて、普通ならそのままさゆみさん登場まで雑談で終わりなのですが、昨日はお誕生日パーティだったので、なんと、開始前にサプライズの歌の練習があったんです。ロミオとジュリエットの「綺麗は汚い」の替え歌~お誕生日バージョン」。テーブルの上に歌詞のメモが置いてあり、それを見ながら全員で練習です。司会を担当するスタッフさんの指導で歌ってみると、短い歌なのにけっこう難しい! 特に最後の締めの音程がなんともトホホで、数回やり直したんじゃないでしょうか。短い歌なのにこれですから、ジェンヌさんは偉大デス。

 暗転の中でバースディソングが終わると、全員が色とりどりのペンライト振る趣向だったのですが、「隣の人と色がかぶらないようにして下さい」とか「さゆみさんはめざといので、絶対にカバンの中に隠して見るからないように」といったきめ細かいディレクションがあり、演出家さながらです。
 司会のお嬢さん(私から見ると)は口跡もよく、声も通り、なかなかの大物ぶりを発揮していました。

 前置きが長くなりましたが、お茶会のプログラムは次の通りです。

  さゆみさん入場
  乾杯・ご挨拶
  トークコーナー
  握手タイム
  抽選会
  さゆみさんへのプレゼント
  さゆみさんご挨拶
  さゆみさん退場


 スポットライトを浴びて登場したさゆみさんの髪の毛の色は綺麗レイなパープルに一部ワインカラー。ベンからティボルトに変わったと同時に、グリーンかパープルに変わったようです。服装はエメラルドグリーンのスーツの中にベージュ地に黒のヒョウ柄のブラウスを合わせていました。隣の席のお嬢さんがセンスのよさに感心していました。スタイル抜群だから映えるんでしょうね。
 ここから先は独断と偏見で印象に残ったところのみをレポートします。

●トークコーナー 
ロミオの代役の練習もしたので、3役を覚えるのが大変だった。特にロミオは再演だったので舞台で通し稽古をやったが、それまでまったく合同練習がなく、ひたすら本役を見て覚え、一人で稽古しなければならなかったそうです。言うまでもなく、歌も覚えたんですよ。聞いているだけで目眩がしそう。今日はティボルトに専念しようとか、ベンをやろうと思っても、互いに絡むところがあるので、一つの役をやっていても、もう一つの役が頭に浮かんでこんがらがり、苦労したと。覚えられるだけでも天才的な記憶力ですよね。そんなに頑張ったなら、代役公演もやってくれたらよかったのに。絶対に見たかった~!! それにしても、役替わりの生徒さんに代役まで振るのは、いくらなんでも負荷が重すぎやしませんか、小池先生?(ここで言っても聞いてないでしょうが)

 楽屋は無理やり化粧台を詰めて壱城あずささんの隣りを使っている。如月蓮連城さんがその隣り(違ってるかも)、後ろがねねちゃんとても楽しいとおっしゃってました。宝塚はトップスターでも楽屋は学年が違い人と一緒なんですね。

 「宝塚に入らなかったら、何になっていましたか?」との質問には「思いつかない。舞台には立っていたかもしれないけど、宝塚に入ることしか考えていなかったから。本当に入れてよかった」とのこと。私たちのためにも、宝塚に合格してくれて本当によかった。

●握手タイム 
 人が増えても握手タイムはあったのですが、握手する場所はひな壇の上でした。会場内にテーブルがぎっしり入っていて、前や横に進むのも大変で、そこしか場所がなかったのです。メリットは、どんな人が参加しているのか、一人ひとり見ることができたこと。そこで目についたのが、男性(20人位いたかも)と日本人以外のファンの多さでした。
 実はテーブルに座って周囲を見渡しても、金髪碧眼の女性が至近距離にいたので驚いたのですが、握手タイムが終わったあと、さゆみさんが「挨拶の言葉でいろいろな国から来て下さっていることがわかりました」とおっしゃっていたので、一見日本人に見えるアジア系のファンも大勢いたんですね。手を握りながら、愛の言葉を囁いた男性もいたようですよ。

●さゆみさんへのプレゼント 
 ファンクラブからのプレゼントが贈呈されたのですが、手にしたのはファンクラブの会員が書いたカードを貼り付けて作ったアルバムと目録です。私も真夜中に必死でカードを作って送りましたが、アルバムは宝塚っぽく綺麗にデコレーションされてました。再び、スタッフさん、ありがとうございますm(_ _)m
 目録の方は、中身はハワイ旅行でした。でも、一人分だそうです(笑)。パリならともかく、ハワイへ一人で旅って・・・。「私はチケットもってるからええけど、自分の分は払ってなっていうん?」とさゆみさんも苦笑いでした。まあ、きっとJTBの旅行券かなんかでしょうね。換金して、お友達(恋人?)と分けあって下さい、さゆみさん(^O^)

●さゆみさんからの歌のプレゼント 
 プログラムにはありませんが、いつものようにジェネラスなさゆみさんがプレゼントしてくれたのは、台湾公演「怪盗楚留香外伝-花盗人-」の中で薛斌(せつひん)に封したさゆみさんが、ねねちゃんが演じた恋人左明珠(さめいしゅ)に向けて歌った「大宙(おおぞら)の愛」。「次から次に覚えるものがあるので」と歌詞カードを手にしたものの、まったく見ずに歌われていました。大好きでiPodに入れて毎日聴いている曲なので、生で再び聴けて大感動です。

●お誕生日おめでとうタイム 
 ここで、「楽しいひとときも終わりのときがやって参りました」という司会の声とともに会場が暗転。最初に練習したサプライズのお誕生日の歌の合唱と一緒に、5色のペンライトが振られました。さゆみさんも「とっても綺麗!」と喜ばれてました。「これからもずっと、応援していますーっ! いぇ~っ」の掛け声とともに会場が再び明るくなり、運ばれてきたのは、四角い大型のバースデーケーキ。ケーキの上には年齢分(たぶん)のローソクが。さゆみさん、なにやら数え始めたのでビックリしましたが、「ローソクじゃない、いちごの数を数えてるんです」とのこと。60個以上あったみたいです。巨大ケーキですよね。別にその場で召し上げることはなかったので、あれは明日生徒さんたちとシェアするのかな~、とかちらっと思っちゃいました。

●お父様からの手紙の朗読 
 順番が逆だったかもしれませんが、とにかく、最後にある人からということで、手紙が朗読されました。聞いているうちに、だんだん、ご家族の誰かかなと思ったのですが、さゆみさんは早い段階でわかったようです。最後に「父より」で終わると、涙をぬぐわれていました。趣味でバンド活動をされていて、最近、コンテストで賞をとられたそうです。コンテストの会場から電話がきたそうで、とっても仲のいいご家族であることがわかります。娘の健康を案じると共に、ファンの皆さんへ感謝を忘れないようにと、親らしい心遣いをされていました。その前々日に見た映画「嘆きのピエタ」が親に愛されたことない人間を描いたものだったので、お父様の手紙を聞いて、子供のことを思ってくれる親って有難いなあと、改めて思いました。

●今後のスケジュール
 恒例ですが、最後の最後は今後のスケジュールを発表して退場です。ここでおかしかったのは、REONⅡのところで、「東京国際フォーラムC公演」と読まれたこと。一瞬、ABCと公演の種類があるのかと思いましたが、そんなわけはないく、Cホールのホールが抜けていたんですね。
 「きっと死ぬほど踊らされるんやろなあ。ま、いいわ。いつか人間に戻れるやろ」みたいなことがことを言ってましたが、確かに柚希さんが歌っているときは、バックダンサーみたいに全員が踊りまくることになるので、この公演もアスリート並の体力がいりそうです。

 それから、2014年元旦からの「眠らない男 ―ナポレオン・愛と栄光の涯に―」の眠らないを「眠れない男」と読んで、すぐ気がついて、「眠らないんじゃない。眠らないんだ。 Can'tと Doはえらい違いや」と言ってました。確かに、眠れないだと不眠症の話になっちゃいますからね。
 100周年の幕開けとなる記念すべき公演です。ロミジュリと同じ小池先生の作・演出で作曲はロミジュリと同じジェラール・プレスギュルヴィックさんですから、「また、難しいんだろうなあ」と。世界初でお手本もない作品なので、自分たちが評価を決めてしまうというプレッシャーがあることでしょう。星組は宝塚を背負って大奮闘です。
 1月1日から2月3日が宝塚大劇場、2月14日から3月29日が東京宝塚劇場というスケジュールですが、東京のところで「長い」と(笑)。ほんと、1ヵ月じゃなくて1ヵ月半は長いですよね。今回、東京のロミオとジュリエットが完売でチケット難だったことへの配慮でしょうか。

 長々と書いてしまいましたが、さゆみさんは笑顔で手を振って退場されていきました。翌日は11時公演で、入りは8時40分。スターはタフでなければ務まりません。

 友だちに「ライターなのにお金もらわないで書くんだね」と言われてしまいましたが、確かにこれを読んだら、編集者や同僚から石つぶてが飛んでくるかも。でも、これでも締切は遵守してるんですよ。日曜も朝はハヨから1日お仕事してました、ハイ。働かないと、さゆみさんの舞台は見れませんからね~

 「モリー先生との火曜日」“TUESDAYS WITH MORRIE”
2013年08月17日 (土) | 編集 |
モリー先生

 15日、16日は一緒に仕事でタグを組んでいる仲間2人が夏休みをとったので、フリーの私も自主休業を決め込み、一人で芝居1本と映画2本を見て参りました。酷暑の劇場や映画館はほんと、極楽ですねo(^▽^)o 15日に見たのが、加藤健一事務所の「モリー先生との火曜日」です。長~い感想なのですが、個人的に縁のある土地でのお話なので、備忘録として書いておきたいと思います。

 主役のモリー先生はカトケンさんこと加藤健一さん(64歳)、そして生徒で語り部であるミッチ・アルボム役はカトケンさんの長男の加藤義宗さん(33歳)で、二人芝居です。2010年の初演は高橋和也さん(44歳)だったので、今回のミッチは10歳以上若返ったことになります。義宗さんは長身のイケメンで、エリザベートのルドルフを演じたらぴったりという容姿の持ち主です。お父さんより足がずっと長くて、彫りが深いお顔なので、知らない人は親子だと気づかないかもしれません。
 
 前日にチケットを予約したのに、前から8列目のよいお席でした。「これが宝塚だったらなあ」と妄想にふける私。だって、本多劇場はオケもないし、役者さんが手が届くほど近いんですもの。観客は「老い」と「死」がテーマだけあって、年配の人が目立ちましたが、オペラグラスなんて誰も持っていません。コストパフォーマンス(5000円)からすれば、立ち見が出てもいい内容なので、端の方の席が空いていたのは残念でした。

 物語をパンフレットから抜粋しますと、「モリー先生との火曜日」はこんなストーリーです。原作はノンフィクションで実話をもとにした話です。

 人気スポーツライターとして活躍していたミッチは、ある日、深夜のニュース番組で、不治の病(筋委縮性側索硬化症)に冒された大学時代の恩師のモリー老教授をふと目にする。翌日、ミッチはモリー先生を訪ねる。16年ぶりに再会したモリー先生は、ミッチを温かく迎えてくれた。ミッチはモリー先生と言葉を交わすうちに自分の生き方にふと疑問を抱き始める。そして、毎週火曜日にモリー先生からの授業を受けることとなる。モリー先生の話は生きるとは、愛とは・・・。誰の心にも染み入る言葉に溢れていた。

 ミッチは学生時代、頻繁に先生の研究室を訪ね、一緒に食事をとるほど親しい関係だったんですね。彼は優秀で飛び級しているので、先生と出会ったときは17歳の少年でした。勉強もスポーツも何でも得意なミッチでしたが、夢はニューヨークにいる大好きな叔父さんから習ったピアノを活かして、ジャズピアニストになることでした。

 彼は卒業後、叔父さんのアパートに同居しながらクラブで演奏して夢を追いかけます。ところが、その叔父さんが突然すい臓がんで亡くなり、ミッチは地に足をつけて生きることを決意します。それと同時に、大学時代の友だちや人間関係を切り捨てて、手紙や印刷物が届いてもゴミ箱に放り投げていました。

 ミッチはコロンビア大学に進学し、修士号を取得。大手新聞社に入社し、やがてデトロイトのメディアに移籍して著名なコラムニストとなり、テレビやラジオにも出演するようになります。モリー先生をテレビ番組で見かけた頃、彼はジャズシンガーの恋人と婚約し、郊外に家を買い、車も2台所有して、順風満帆の人生を送っていました。

 モリー先生はそんな彼に「君は自分自身に満足しているかい?」と問いかけるのです。
「いいかい、ミッチ。死ぬというのは悲しいことだ。だが、不幸せに生きているってのは、もっともっと悲しいことだ」

 ミッチはそう言われて最初ムっとするんですね。成功している教え子になんでそんなことを言うのだろうって。私も最初、先生はひがんでるんじゃないかと思いました(笑)。金持ちに偏見を持ってるインテリじゃないかって。ですが、毎週火曜日に先生のもとに通うことになり、二人だけの講義が進むうち、最後にモリー先生の言葉の意味が明かされる仕掛けになっています。

 ミッチは先生に「デトロイトに行ったことはありますか」と尋ねるのですが、先生はわざと答えません。それなのに、ミッチの婚約者が先生のお見舞いにくると、「デトロイトはいいところだ」と言うのです。

 実は先生は10年前(だったと思う)、デトロイトに行ったとき、写真入りのミッチのコラムを新聞で読んで、彼の成功を喜んで、すぐに手紙を書いたんですね。でも、返事はきませんでした。きっとひどく失望したことでしょう。でも、16年ぶりにミッチに再会したとき、先生はその話をせず、笑顔で彼を受け入れたのです。おそらく、ミッチに会った瞬間から、先生にはミッチの状態や心の飢えを理解していたのでしょう。
 
 先生の講義のテーマは、「死」「恐れ」「老い」「欲望」「結婚」「家族」「社会」「許し」「人生の意味」などについてです。味わい深い言葉がたくさんあるのですが、特に心に残ったのは、次の言葉です。

「相手が100%間違っていて、自分が100%正しいと思っても、相手を許しなさい」


 自分のように体の自由がまったくきかない、死を目前にした状態になると、どちらが正しいとか間違っているとかいうのは、ささいなことに思える。許せばこの世か争いがなくなるのだと。
 死が目前に迫っていると知った先生は、ミッチの非礼を許そうと決めたのです。

 モリー先生はユダヤ人で、ロシア移民の父親は英語が話せませんでした。母親は8歳の時に亡くなり、9歳の時に弟がポリオにかかり、父親は強盗に入られて心臓発作で亡くなっています。恵まれた家庭の出身ではありません。

 ミッチが卒業するとき、先生はヘブライ語である言葉を贈ります。
 ミッチはヘブライ語がわからないので、その意味をわかろうともせずに忘れています。
 ところが、先生は最期に、同じ言葉を再びミッチに贈るのです。ミッチは16年前と同じようにヘブライ語はわからないと言います。すると先生はその言葉を英語に翻訳します。

「謙遜のあまり、自らの輝きを隠してはいけない」


 「コーチ(ミッチは先生をこう呼ぶ)、僕はこう見えても、けっこう輝いているんですが・・・」
 そう答えたミッチの手をとって、先生は自分の心臓の上に持っていき「そういう輝きじゃない。私が言っているのは、ここのことだ」と言うのです。

 私が知っているある教授は、自分が変わりたいと思った時に、それまで付き合っていた恋人と別れたそうです。新しい自分になるために、過去の自分を知っている人と決別したかったのです。ミッチが先生から離れたのも、そういうことだったのかなと思います。彼はがんの痛みにのたうちまわる叔父さんに何もしてあげられず、最後にエレベーター前で別れたときも、気の利いた言葉一つかけられず、無力感に打ちのめされます。そういう自分に別れを告げて、懸命に働き、社会の一角を占める立派な大人になろうと努力したのです。

 それ事態は間違った判断だったとは思いません。ですが、それと同時に、彼が学生時代に持っていた優しさ、純粋さ、無邪気さ、傷つきやすさといった感情に蓋をしてしまったんですね。モリー先生は死ぬ前に、ミッチの財産とも言える豊かな感情を取り戻して、幸せを味わって欲しいと願い、何千人という生徒の中から一人を選んで毎週授業を続けたのです。

 自分の限られた時間を人のために使うということが、愛情の最大の表現なのだと舞台を見終わって改めて思いました。メッセージが響いたのは、二人の演者のセリフが明瞭で、一つ一つの言葉が耳に残ったからにほかなりません。もっとも、ミッチ役の義宗さんは37歳のシワが出てきて、若手の台頭に焦りを感じる中年ライターにはまったく見えなくて、あと10年くらい経って再演した方がしっくりくるのかなと思いました。年齢より若々しい方なので。

 余談ですが、終演後に義宗さんがロギーでピアノ演奏されていました。舞台上では10曲全部をご自分で弾かれています。演奏が終わった義宗さんが横を通ると、後ろにいた女性が「なんてカッコいいの!!」と叫んでました。加藤健一事務所も歌舞伎のように、お父さんが開拓した演目を義宗さんが演じていくようになるのかもしれません。

 ミッチが学生時代を過ごしたブランダイス大学はボストン郊外にあって、経済とかビジネスで有名なユダヤ系の学生が多い大学です。私はミッチ・アルボムのように有名では“まったく”ありませんが(笑)、彼と同年代で、時期は違いますが、同じボストンにある大学に通っていたことがあります。
 デトロイトには取材で行きましたし、ニューヨークには観光や友だちを訪ねてよく行っていたので、この物語は私が青春を過ごした場所が全て出てくるので、本当に懐かしかったです。

 それともう一つ。モリー先生は78歳で亡くなりましたが、私も親しかった叔父を昨年78歳で亡くしました。その叔父とは生まれてから10歳まで同じ屋根の下で暮らし、デートにまで付いていったほどで、その奥さんの叔母とは姉妹のような関係です。もう1人の叔父は37歳をすい臓がんで亡くしたのも、ミッチと似ています。売れていないおかげで、叔母と共に叔父の最期を看取ることができました。お盆ということもあって、舞台を見ているうちに、自分が見送ってきた人たちと過ごした日々が蘇ってきて、劇場にいることでお盆の供養をしたような気分になりました。

 まだ現役で取材に飛び回っているけれど、「老い」も「死」も無縁とは言えない年齢になってきたのも事実です。ふだんは宝塚とか東宝ミュージカルとか、浮世離れした夢の世界に浸っている私ですが、8月は「春琴」(まだブログには報告していませんが)やこのモリー先生のように、ストレートプレイのよい芝居を見ることができました。ミッチのようにお金はありませんが、幸せです(笑)。キーボードの前で寝ている愛猫マリンもそう言っております。

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 マリンはモリー先生よりずっと年上のはずですが、猛暑に負けず、元気です(^O^) マリンは私が万が一売れっ子になっても、こうやってデスクの上で一緒に仕事をしてくれるので、寂しがらせる心配はありません。それどころか、劇場にいないでもっとキーボードを叩けと言ってるような気がします。人の作品ばかり鑑賞していては、売れるはずないですからねぇ(反省)。

 宝塚星組 ロミオとジュリエット東京公演初日
2013年07月27日 (土) | 編集 |
ロミジュリ

待ちに待った宝塚星組公演、ロミオとジュリエットの初日に行って参りました。
今日のチケットはA席でしたが、完売の状況を考えれば、確保してくださった紅会に感謝です。

配役は下記の通り、紅さんがティボルト役のAバージョンでした。

ロミオ・・・・・・・・・柚希礼音
ジュリエット ・・・・・ 夢咲ねね
ティボルト・・・・・・・紅ゆずる
モンタギュー卿 ・・・・ 美稀千種
モンタギュー夫人 ・・・ 花愛瑞穂
ベンヴォーリオ・・・・・礼 真琴
マーキューシオ ・・・・ 壱城あずさ
キャピュレット卿・・・・一樹千尋
キャピュレット夫人・・・音花ゆり
乳母 ・・・・・・・・・ 美城れん
パリス ・・・・・・・・ 天寿光希
ロレンス神父 ・・・・・ 英真なおき
ヴェローナ大公・・・・・十輝いりす
死・・・・・・・・・・・真風涼帆
愛・・・・・・・・・・・鶴美舞夕

まず、全体として驚いたのが、星組全体の歌が格段に上手くなっていたこと! 
特に声量が大幅にアップした生徒さんが多かったように思います。

3年前のDVDを見ているのですが、その時のティボルトは凰稀かなめさん、マーキューシオが紅ゆずるさん、ベンヴォーリオが退団された涼紫央さんでした。

その前に赤坂ACTシアターでロミオとジュリエットを見ていて、芸大出身の上原理生さんの安定感抜群のティボルトを聴いて、彼のファンになったほど感心したんですね。ところが、凰稀さんのティボルトを見て、「あれ、ティボルトって、こんなに難しい歌ばかりだったんだ」と思ってしまったんですよ。

同じく、赤坂では良知真次さんがマーキューシオの歌を楽しげに軽々歌っていたので、さゆみさん(紅)のマキューシオはセリフをメロディに載せてるみたいな印象でした。

というわけで、ちえさん(柚希)とまこちゃん(礼真琴)は別枠として、星組でロミオとジュリエットをまたやらなくてもと思っていたのですが、一人一人が舞台人として着実に成長しているんだなーっと胸が熱くなりました。

ファンの誰もが同じ感想を持ったのか、あるいは台湾公演の熱気に刺激を受けたのか、最後はスタンディングオーベーション。あまりに拍手が続くので、3度も緞帳が開いたほどです。柚希さんも何を言ったらいいのかわからない様子でした。長年ヅカを見ていますが、東京宝塚劇場でそんな光景を見たのは初めてです。

役別に感想を述べていくと:

ロミオ(柚希礼音)とジュリエット(夢咲ねね)
 新聞評にもありましたが、初演のときより若かったです! ねねちゃんはセリフの語尾の甘ったるさが気になることがあるのですが、クセも矯正されていて、歌も上達していました。3年前はロミオよりティボルトやベンヴォーリオの方がインパクトがあっていい役に思えたのですが、今回は自然と目が2人が追ってしまいました。フィナーレになるとぐっと大人っぽくて、それもまた素敵だったし、名コンビの魅力がますます増したように思いました。

ティボルト(紅ゆずる)
 怒りに燃えて切れそうなティボルトでしたが、歌は音程が安定してて、難しく聴こえませんでした! マキューシオはガキでしたが、ティボルトは狂気を孕んではいても大人なんですよね。ですから、意外にも初めから最後まで、ドキドキせずに見ていられました。
 ただ、さゆみさんの真骨頂は幕が一度降りてから、自毛で黒とシルバーの衣装を身につけて銀橋で歌うところだと思います。大劇場のときと髪型を変えたようで、ピンピンはねているような独特のヘアスタイルで色はブラウン。それがすごく似合っていて、その美しいこと!! その姿を一目見るだけでも、この公演に足を運ぶ価値ありです。
 逆に言うと、あのラーメンヘアーは、やっぱり本来の美しさを損なっていたと言えなくもない。だったら、美しさを堪能したい私としては、Bのベンヴォーリオの方が楽しめるのかもしれません。

ベンヴォーリオ(礼 真琴)
 髪の色は涼さんを踏襲してプラチナブロンドですが、まこちゃんのベンヴォーリオは1つ違いの弟といった感じでした。そもそも、セリフに「いつもロミオの後をついてまわる」とあるわけですから、本来は兄貴より「弟的な親友」の方が原作者の意図にかなっているかもしれません。10年も学年が下なのに、ちゃんと親友に見えるのは、ちえさん(柚希)の演技力でしょうか。
 まこちゃんは歌も演技も踊りもすごく上手なので、あとはスターのオーラみたいなものが出てくれば無敵な方でございます。星組の歌はこの方の存在で底上げされていると思います。天才子役が順調に育ったパターンですかね。

マーキューシオ(壱城あずさ)
 髪型も演技もワイルドで力強いマキューシオでした。何よりビックリしたのは、声量があったこと。お正月のショーで歌っていたラッキースターは「声量があればねぇ」という感じだったので、格段の進歩だと思いまそう。トイレ待ちの列にいたおばさまたちも「しーらん、大劇場のときは出てなかったのに、声が出てるのよ」という会話を交わしていました。

死(真風涼帆)
 上背があるし、お顔的にも死神がぴったりな真風さん。ダンスの迫力は素晴らしく、他の誰がやってもこの人ほど死が似合う人はいないでしょう。初演のとき、ダンスだけでこんなに物語ることができるんだと感動したのですが、表現力がグレードアップされていました。

乳母(美城れん)
 「南太平洋」で上手い人だなと思いましたが、その時は男役。姿も歌も女役で自然なのに驚きました。声がよくて歌もよかった! 退団されたら、舞台女優として活躍されるかもしれません。

ヴェローナ大公(十輝いりす)
 初演の水輝涼さんがすごく歌の上手い方だったので、若干不安がありましたが、長身で姿美しく、押し出しよく、風格のあるヴェローナ大公でした。この役は若すぎない方がいいですね。なんといっても、マーキューシオの叔父さんですから。

パリス(天寿光希)
 容姿が綺麗なので、変な人というより、能天気だけど憎めない伯爵といった感じです。充分素敵なので、親が言うように、この人でもいいんじゃないかと思えます。

愛(鶴美舞夕)
 鶴美さんには舞踏会でバトンを披露して欲しかったのですが、踊りも上手なんだー、お顔も柔和で可愛いなと新しい発見でした。トップでない限り、生徒さんがソロで踊るのを延々と見る機会ってほとんどないですから。ただ、この役はまこちゃん(真琴)があまりに素晴らしくて、そのイメージが今でも目に焼きついているので、後から演じる人は不利ですね。

キャピュレット夫人(音花ゆり)
 赤坂では涼風真世が演じていて、すごく色っぽい役でした。歌もめちゃくちゃ上手かったので、それと比較すると初演は物足りなかったのですが、かなりよくなってました。歌も声が前に出ていたように思えます。

モンタギュー夫人(花愛瑞穂)
 この公演で退団予定の花愛さん。歌い方がとても自然でよかったです。赤坂では大鳥れいさんが演じていましたが、花愛さんの方が若いのにちゃんとお母さんに見えるんですよね。いい娘役さんなのに、これで見納めかと思うと残念です。

















 夫からの誕生日プレゼント
2013年07月24日 (水) | 編集 |
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 今年の誕生日、夫からのプレゼントはこのお花でした。赤いバラじゃなく、私が喜ぶ金運が上がりそうなイエローにしたそうです(笑)。さっそく、出窓に飾りました。 

 これだけ見ると、「なんてロマンチック!」とか、「素敵なご主人」とか誤解される方もあるかもしれませんが、うちのダーリンはイベントが大嫌いなんです。前もってレストランを予約して外食するとか、サプライズで自分がディナーを作って一緒に食べるとか、そんなことは付き合いはじめてこのかた、皆無でございます。

 ちなみに、以前、親友のご主人がいつも彼女の誕生日にイタリアンとケーキを作ってくれる、それも付き合っているときからというエピソードを紹介したのですが、「そういうのがいいなら、他で探してくれ」と全く動じませんでした。相当な頑固ものです。

 我が家は夫の方がかなり年下で、出会った頃はまだ20代でしたが、テレビや小説に出てくる料理上手なイマドキの青年ってことは、まったくなかったですねぇ。付き合いはじめた頃に、いい店を見つけたと連れていかれたのが新橋のいわし専門店でしたから。

 とはいえ、このトシになると、お花をくれる男性なんて、世界にたった一人ですものね。今年も夫を大切にしなければと思いつつ、また1日トシをとりました(笑)。







 さゆみさんからのバースデーカード
2013年07月23日 (火) | 編集 |
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突然ですが、明日24日は私のお誕生日でございます。

で、ついに来ました! じゃーん、さゆみさん(紅ゆずるさん)からのバースデーカードでございます!!

実は以前に蘭寿とむさんのファンクラブに入会された方のブログを見て、「あ、バースデーカード、いいな~」って思ってたんですね。で、星組のさゆみさんのファンクラブに去年10月に入会した私は、7月に入ってから、郵便受けを空けるたびになんとなくソワソワの毎日。

だけど、なかなか届かない。イイ年して馬鹿みたいと思いつつ、「お稽古大変だものねぇ」、「さゆみさん、超忙しから、ま、仕方ないわね」と心の中でブツブツつぶやいていたところ、なんと、名前入り・サイン入りのカードが前日に到着したのでした。

「26日が東京公演の初日なのに、な、なんてファン想いなんだろう。ありがとう、さゆみさん。うつ(;_;)」

初日のチケットをお願いしている私は、明日は5時起きで原稿を書いてしまおうと決意したのでした。なにしろ、26日からの1ヵ月は、日比谷通いとお仕事の両立を全うせねばなりません。

役替わりだから、今回は3回ずつ観劇予定ですが、最近、ヅカ人気は半端じゃなくて、「行けないなら、もらってあげる!」と名乗りを上げる身内や友だちが多いこと、多いこと。既に「あなた、行き過ぎよ、もらってあげる」と脅しがかかっております。

2014年1月の大劇場公演は星組の『眠らない男 ―ナポレオン・愛と栄光の涯(はて)に― 』(作・演出/小池 修一郎/作曲/ジェラール・プレスギュルヴィック)で幕を開けると発表がありました。100周年の記念すべき年の最初の作品にさゆみさんが立つんですねぇ。自分が立つわけじゃないけど、胸が熱くなります。

これはもう、ムラ(大劇場)に遠征しかないかなァ、でも、そもそも正月公演のチケットとれるのかしら・・・嬉しい悩みを抱えつつ、また1つ年をとりました(笑)。

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