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 宝塚花組「戦国BASARA」
2013年06月30日 (日) | 編集 |
basara.jpg

 先週の金曜日、花組の「戦国BASARA --真田幸村編--」に行ってきました。初オーブでございます。

 ちなみに。BASARAの意味をウィキで調べると、サンスクリット語で「vajra = 金剛石(ダイヤモンド)」を意味するそうです。「日本の中世、南北朝時代の流行語で身分秩序を無視して公家や天皇といった時の権威を軽んじて反撥し、奢侈な振る舞いや粋で華美な服装を好む美意識」とあります。アルファベットにすると、粋ですね。

 ご一緒したのは明日海りおファンのTさん(アラサー美人)と親友のAちゃん。明日千秋楽というときに書いていたのでは全くブログの意味がないのですが(笑)、“花っていいじゃない!”と思った好きな舞台だったので、備忘録として振り返ってみたいと思います。

 この舞台、S席がとれなくてA席だったのですが、オーブは段差があるので舞台はよく見えました。それで、見下ろしてまず目に付いたのが「オケがない」こと。四半世紀も見てきて、オケなしのヅカの舞台は初めてです。

 Tさん曰く、「宝塚劇場でできることが出来ず、できないことが出来るのが『戦国BASARA』の面白いところ」だそうな。それを現代的な星や宙じゃなく、伝統を大切にしてきた花でやるところが面白いですね。

 スクリーン映像が多用されている演出は「出来ること」の一つでしょう。冒頭、ゲームにないキャラクターで、蘭乃はな演じるいのりが真田幸村に救われるシーンがあるのですが、馬に乗ってくる幸村は映像で表現されます。

 その後も明日海りお演じる上杉謙信と忍びのかすが(桜咲彩花)が愛を歌い上げるシーンでベルサイユのバラみたいなピンクの薔薇の映像がどーんと出てきたりします(観客席から笑いが起こる)。

 既に一度見ているAちゃんから「時代劇だと思ってみちゃ駄目!」と念を押されていたのですが、舞台が進行するにつれ、その意味がわかってきます。

 そもそも、ストーリーは史実とかなり違います。真田幸村(蘭寿とむ)、上杉謙信(明日海りお)、武田信玄(花形ひかる)、猿飛佐助(望海風斗)、伊達政宗(春風弥里)、山本勘助(高翔みず希)と時代劇でおなじみの人物が登場するのですが、なぜか武田信玄の後継者は真田幸村になっています。妻女山で勘助が謙信に手を読まれて武田が敗れるエピソードはちゃんと出てくるんですけどね。

 伊達政宗は“Ijust wait”とか、英語まじりのセリフを話すし、刀を6本使って幸村と対決するシーンがあって、ここも「有り得ない」って感じて笑いが巻き起こります。

 上杉謙信はかなりフェミニンでエキセントリックなキャラでしたね。でも、明日海さんにはよく似合って美しかったし、やはり歌が上手い! 余談ですが、夫がテレビで宣伝映像を見て、「AV女優みたいだな。あ、でも、歌が上手い!!」と叫んでましたっけ。

 真田幸村の言葉遣いはがヘンです。「それがし、○○でござる」っていうのが決まり文句で、これはゲームがそうなんでしょうね。へんといえば、衣装も奇抜で着物丈が短く、BASARAの精神を象徴するとこうなります、みたいな感じでした。

 花組って、宝塚の中では今どき珍しい「大人の男」が演じられる組だと思うんです。それは素敵なことですが、普通の演目をやると、地味とか暗いという誤解を与えてしまって、「復活」の入りが悪かったのはそのせいじゃなかと思うのです。ところが、「戦国BASARA」はそんなイメージを吹き飛ばすほど、明るくてユーモラスでした。衣装も原色に違い色が多くて、華やかでしたし。

 特筆すべきは、花に移籍した明日海りおさんが伸び伸び遠慮なく演じていたこと。

 花は男役の層が篤くて、歌も演技も上手い人が多んですね。トップの蘭寿さんと華形さんはかなり上級生で、重厚感すら漂う演技だし、私の花のお気に入りは春風弥里さんと望海風斗さんとですが、望海さんは同期で春風さんは1期上。2人とも口跡はいいし、歌は上手いし、安定感抜群です。

 今回、望海さんの美しいお顔が猿のお面で隠れていたのが“もったいない”と思ったのですが、雇い主の真田幸村にズケズケ進言する佐助は出番も多くて儲け役。同期の明日海さんが2番手で入ったと言っても、望海さんの存在感は強烈でした。

 月組時代は準トップという微妙な立場でやたらと役替わりが多く、お茶会でも「セリフを覚えるのが精一杯」と語っていたみりおさんですが、2番手とはいえ、自分が頑張って引っ張らなくちゃという環境ではありません。月組っ子の明日海さんの移籍はご本人にもショックだったと思いますが、結果としてはよい方へ出たように思います。

 最後に娘役について。今回、いのりというキャラクターを作るということで、それが上手くはまらないのではないかと危惧していたのですが、どうしてどうして、蘭乃はなさんにぴったりで、今まで見た役の中で一番のびのびと演じていました。オーシャンズのテスもよかったですけど、この人は1作ごとに成長しています。黄金色のミニスカートみたいな衣装がとっても可愛かった。
 
 それから、かすが役の桜咲彩花さん。猿飛佐助の幼馴染で、佐助はかすがが好きなのに、かすがは一途に上杉謙信を慕い、忍びとして活躍するという男勝りの役。これがとももよくて、こんなにいい娘役がいたのかとびっくりしました。

 オーシャンズ11で大のお気に入りになった大河凛さんの歌がないのは残念でしたが、花組は見れば見るほどよさがわかってくる「スルメのような組」ですね。「戦国BASARA」で花組の魅力を再認識させてくれました。
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