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 宝塚宙組 グランド・ショー「クライマックス」
2012年07月03日 (火) | 編集 |
 「クライマックス」は作・演出の三木章夫先生によると、「クライマックス(最高潮)の連続」というコンセプトのらしいのだが、全体的にはいかにも宝塚らしいオーソドックスな作品だった。とはいえ、「おっ!」と目を引く斬新な場面がいくつかあった。

 まず、プロローグでコロスが「クライマックスを返せ!」と叫ぶシーン。コロスには歌の上手い人が選ばれていて、鈴奈沙也さんの声の魅力が光った。退団する風莉じんさん、花露すみかさん、百千糸さんも入っていて、コーラスの響きがとても綺麗で魅了された。
 そしてLast Waltzのシーンになるのだが、プロローグの紳士で大空さんと一緒に踊る登場する鳳稀かなめ、北翔海莉、悠未ひろ、寿つかさの4人を見ると、「あー、この人たちが大空さんをずっと支えてきたんだなア」という感慨深い。レモンイエローのシャツと黒のジャケットの組み合わせがステキだった。

 発想は面白いけれど、微妙なのが第5景のローズ・ラメント。カルメンの前奏曲に乗って、男二人(大空・鳳稀)と女一人(野々)が三角関係の果てに互いに刺したり刺されたり。暗転すると、死んだはずの男や女が生き返って、殺される人間が入れ替わるという趣向。最初はコンセプトが呑み込めず、混乱させられる。すみ花ちゃんはカルメン風の衣装が似合っていて、踊りもよかった。こういうストーリー性のあるシーンだと、カルメンが憑依しちゃうんだな。現役時代にスペインものもやれたらよかったのに残念だ。

 そしてロケットは白鳥に扮した研1生の初舞台。いつも思うのだけれど、宝塚の生徒さんは年次が上がるごとに痩せてシャープになり、トップともなれば面変わりするほどだ。それに引き替え、研1の人たちはまだ足もお顔もふっくらしていて、白鳥というよりアヒルみたいで可愛らしい。そういえば、ニコニコ動画で祐飛さんの研1の頃の動画を見たことがあるが、顔がまるで子供で別人だった。目の前の研1生の中に将来のトップはいるのだろうか・・・。
 圧巻はやはり最後の男役総勢によるダンスである。黒燕尾に身を包んだ男役全員が大階段から降りてくる情景は、まさに宝塚の醍醐味である。やがてザ・スターの大空さんがセリ上がり、全員で踊るボレロへ・・・。舞台を見ていると、大空さんが周囲から慕われていたということが、雰囲気で伝わってきた。寂しいのはファンだけではないだろう。
 
 「クライマックス」は大傑作ではないが、私的な好みからいえば、霧矢大夢さんの最後となった「Misty Station」のようにアニメも歌謡曲も出てこなかったし(大空さんにあのテイストは似合わないだろう)、衣装も華やかで美しく、ラストにふさわしい作品だった。

 最後に特筆すべきは、フィナーレのエトワールでWトリオを組んだ風莉じんさん、花露すみかさん、百千糸さんのハーモニーが美しかったこと。3人ともこの舞台で宝塚を卒業したが、トップになれなくても、私だったら大階段でエトワールを歌えるだけでその場で死んでもいいと思うんじゃないかな(笑)。

 この3年間、宙組の舞台を見るのが最大のストレス発散だった。大空さん、すみ花ちゃんだけでなく、長身の男役揃いで、娘役もしっかりした人が多かった。たとえば、この公演で退団した藤咲えりさん。「クライマックス」とは関係ないけれど、中日公演「仮面のロマネスク」のトゥールベル夫人は柄に合って美しく、この人なりのクライマックスだったのかな思う。

 大空さん・すみ花ちゃんの退団で、私の愛した宙組の一つの時代が終わった気がする。これからも見続けるとは思うけど、みなさん、ご苦労さまでした。
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