観劇・映画・ドラマ、ボルダリング、シーカヤック、健康法など、好きなこと、実践していること、興味のあることを徒然なるままに書いてみようと思います。
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 宝塚宙組『仮面のロマネスク』と『アパショナード!! Ⅱ』
2012年02月14日 (火) | 編集 |
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ミュージカル『仮面のロマネスク』
2月9日(木)、今年7月に退団予定の宙組コンビ、大空祐飛と野々すみ花を見ようと、遂に東京から名古屋・中日劇場までしてしまった! 席は2階の前から2番目。退団公演はチケットがとれるかどうかわからないし、新作だとクオリティが保証されていない。そこへいくと、ラクロの「危険な関係」を柴田侑宏先生が脚色となれば、悪いはずなかろうというものである。できれば、お気に入りの大空さんが名作を演じる姿を記憶に留めておきたいではないか(かなり言い訳がましい)。それに、1830年のパリ社交界を描いたコスチュームプライなら衣装が綺麗だろうし、クールなプレイボーイのヴァルモン子爵は大空祐飛にぴったりという気がする。「トラファルガー」のネルソン将軍のときに思ったのだが、彼女は貴族の軍服がよく似合うのだ。

この「危険な関係」、よほど芸術家の創作欲を刺激するらしく、1959年のジェラール・フィリップ/ジャンヌ・モロー版を皮切りに、なんと世界で8度も映画化されている。そのうち私が見ているのは、韓国の宮廷に舞台をおき換えたぺ・ヨンジュン/イ・ミスク/チョン・ドヨン主演の「スキャンダル」だけ。この映画はかなりリアルに恋愛模様を描いており、ドラマと違って韓国映画は過激だなとびっくりした覚えがあるが、演技も脚本もよくできていた。一緒に行った友人いわく、1988年にハリウッドが映画化したグレン・クローズ/ジョン・マルコビッチ/ミシェル・ファイファー/キアヌ・リーブス版もよくできているという。

さて、宝塚版はというと、本来ならヴァルモンがメルトュイユ夫人と賭けをして誘惑した貞淑なトュールベル夫人に本気になり、複雑な人間関係の糸が絡まって悲劇が訪れるという恋の戯れに隠された「純愛」がテーマなのに、ヴァルモンが心の底で愛していたのはメルトュイユ夫人で、夫人もまたずっとヴァルモンを愛し続けていたという設定になっている。心に付けた仮面をはずせなかった二人は、革命の足音が迫る別れの夜に初めて本心を明かし、最後のダンスを踊るのだ。

プログラムによると、柴田先生は原作の勧善懲悪的な結末に納得できなくて改変したと書かれている。しかし、メルトュイユ夫人は元恋人が15歳のセシルと結婚するというのを聞いて腹を立て、ヴァルモンにセシルを誘惑するようけしかけるという悪女なので、いくら社交界で生き抜くためとか言われても、どうも首をかしげてしまうのだ。私的には、娘役トップの野々すみ花がトュールベル夫人で、決闘で撃たれ、息絶え絶えになったヴァルモンが最後に一目会いたいと彼女のもとにやってきて、その腕の中で息絶えるという結末の方が宝塚らしいし、可愛らしいすみ花ちゃんのキャラクターにも合っていたような気がするのだが・・・。

とはいえ、大空・野々のコンビは本当に芝居上手だし、野々すみ花は「トラファルガー」以上に大人の女の役を堂々と演じきっていて、感心してしまった。もともと演技のセンスのある人だが、トップになって貫禄もつき、次元の違う上手さを身に付けた気がする。声がいいし、役になりきり型の女優さんなのだろう。

私のお目当ては大空さんであることは間違いないし、事実、とても仁に合った役でよかったのだが、『仮面のロマネスク』で「拾い物」と思ったのは、しどころのある脇役が多くて、娘役の好演が目立ったことだ。特にトュールベル夫人の藤咲えりは歌も演技も上手かった。宝塚はどうしてもトップ娘役以外はお飾り的なナンバー2の役以外、役らしい役がないのが難点なのだが、この作品はセシルの小間使いリーザなど工夫のしがいのある役がいくつもあって、下級生もやりがいがあるのではないかと思う。

ショー『アパショナード!! Ⅱ』
2008年8月に博多座でトップコンビのお披露目公演となった作品のリバイバルだが、私は見ていない。その頃はまだ、ズカに完全復帰?していなかったし、さずがに博多は遠すぎる。このショー、全体がスパニッシュ調で「情熱」がテーマなのだが、とにかく衣装がきれい。トップ二人の結婚式のような純白の衣装にはうっとりしてしまった。

4月から専科入りする北翔海莉の歌うシーンもたっぷりあって、歌の上手いスターが好きな私にはうれしいかぎり。サンバの場面で長身の男役が女の衣装を着て出てきたのもご愛嬌。舞台が狭く銀橋がないのを補うべくスターが客席まで下りてきてくれるのもうれしい。『仮面のロマネスク』が心理戦で人間関係も複雑で緊張を強いられた分、ショーは明るく楽しくリズムよく、あっという間に終わってしまった。かなり高得点のバランスのよい演目だったと思う。
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