観劇・映画・ドラマ、ボルダリング、シーカヤック、健康法など、好きなこと、実践していること、興味のあることを徒然なるままに書いてみようと思います。
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 片山洋次郎さんにガッテン
2011年09月09日 (金) | 編集 |
book_kotsuban

今では考えられないが、たくさんの仕事を抱えてフル回転していた時期があった。

いつもモーターが回りっぱなしみたいな状態で、しばらくすると、昼日中にものすごい眠気に襲われるようになった。ナルコレプシーのように会議中に眠ってしまうほどではないけれど、お腹の中から手が2本でてきて、底なし沼に引きずりこまれるような眠気・・・。

睡眠不足のわけではない。元来、7時間は眠らないと頭が回らないたちで、睡眠はとるようにしていた。

それなのに、眠い。

何か原因があるに違いないと、レディスクリニックや心療内科、慢性疲労症候群で有名な医師のところまで訪ね歩いたが、「眠れすぎる」という患者に医師は冷たく、全く相手にされないか、見当違いの診断を下されるだけだった。

そんなとき手にしたのが、整体師・片山洋次郎さんの本『骨盤にきく』『整体から見る気と身体』だった。

読んで、救われた気がした。

『骨盤にきく』の中に、毎日仕事中に激しい眠気に襲われて我慢できない状態になったある五十代の男性の話があった。診察したところ、ちょうど骨盤が拡がりきっていて、あと一年半ほどで回復するのではないかという予測を立てたら、結果としてちょうどそのころに治ってしまったという。

身体の変動期というのは、二年というのが一つの単位らしい。その時期、最初に骨盤がゆるんだときにしっかり休ませないと、次の変動期までずるずると体調の悪さをひきずってしまうらしい。骨盤はゆるみきらせてはじめて、次の力がでるのだ。

それを読んではじめて、「ああ、私はいま身体の変動期にいるんだな。要するに、トシってことだ」と納得した。

片山さんのすごさは、健康について解説してるだけでなく、それが生き方とか文明論になっているところだ。
たとえば、休むということについて、彼はこう言っている。

「休めるというのが一番積極的なんです。」

「実際には、一人の人間が休むということは、周りの人間がそれだけ何かしなきゃいけないということで、そういう意味で大変です。

休むというのは、消極的じゃなくて、積極的にやらないとできません。」


思わず「うん、うん」と頷いてしまった。

というのも、14年前に検査で慢性B型肝炎であることが発覚したとき、その場で入院を勧められたのだが、家庭の事情があって休めなかったからだ。休むという行為は、周囲の人間、特に家族に余裕がないと出来ないものなのだ。

リーマンショック以降、あんなに忙しい時期があったのが嘘のように仕事が減ってしまった。二年余りも積極的に休んだせいか(韓ドラを見てて、昼寝してるだけという噂もあるが)、いつの間にか、あの猛烈な眠気は消えていた。

休むということだけでなく、「自立」ということに対しても、片山さんの考え方は世間一般とはかなり違う。
頑張って何かをやっている人が、精神的に自立しているかというと、そうともいえないというのだ。

「何かを頑張ってやるということは、人に評価されたいためかもしれないわけです。
それは、決して自立しているわけではなくて、人に頼っているわけですね。」


人の評価は気まぐれだから、「人気」に依存しているスターはいつも不安で、突然命を絶ってしまったりする。誰々が自殺したというニュースを聞くたびに、片山さんの言葉を思い出す。

慢性B型肝炎は落ち着いているけれど、完治したわけではないから、肝機能の数値がアップダウンしていたころは、基準値をオーバーするたびに、足元で地面が揺れるような感覚を味わっていたものだ。健康でないということが、こんなに心を不安にするものなのかと、その事実にショックを受けた。

その体験があるから、片山さんの言葉がすっと心に入るのだ。

「真の自信というのは、自分の内側から湧き上がるものです。」

「骨盤の動きに弾力があって深い呼吸ができてはじめて、身体の内側から満ち足りた感覚が生まれます。

 自分が十全に力を出しきることができるという確信は、勝手に根拠なく身体から湧いてくるものです。

 その揺るぎない感覚に基づいて、「いま・ここ」に集中して生きる。

 内なる身体感覚に従って生きることのみが、“自信”の根拠なのです。」


ありがとう、片山さん。
あなたの言葉に押されて、一生分、休めました。

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