観劇・映画・ドラマ、ボルダリング、シーカヤック、健康法など、好きなこと、実践していること、興味のあることを徒然なるままに書いてみようと思います。
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 茶亭 羽當(ちゃてい はとう)
2013年10月12日 (土) | 編集 |
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 今日(正確には昨日ですが)、渋谷でセミナー取材があり、4時間くらい集中して講演を聞いていたので、帰りに渋谷のカフェ「茶亭 羽當(ちゃてい はとう)」に寄って、ほっと一息ついてきました。渋谷駅から徒歩1、2分、明治通りを1本入ったところにある店で、先月で開業25年になるそうです。

 親しくしている編集者に4、5年前に教えてもらったのですが、渋谷には打ち合わせできる喫茶店があまりないので、仕事に使ったり、たまに一人でふらりと立ち寄ったりしています。
 雰囲気は神保町の喫茶店のようです。今日もカウンターの左隣りの若い女性は、ワインカラーの革カバーをかけたKindleで本を読んでいましたし、右隣りの30代前半くらいに見える男性は、常連さんなのかパリスタと談笑しながら、使い込んだシステム手帳に何か書き込んだりしていて、一人でもリラックスできる空間です。お店の人たちもみなさん気さくで感じがよくて、自然と話しかけてしまうんですよね。

 注文したのは「炭火煎羽當オリジナルブレンド。それと今日はシナモンケーキもいただきました。ブレンド800円、ケーキ500円と少々値ははりますが、パリスタが1杯1杯丁寧に淹れてくれる、やや酸味の強い珈琲は絶品です。量もたっぷりあるのが嬉しいところ。飾ってあるカップを見ていると心が癒されます。

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 東急沿線に住んでいるので、最寄りのターミナル駅は渋谷ということになのですが、とにかく人が多くて、待ち合わせできる喫茶店がありません。先日、「ここなら空いているだろう」と思って、109MEN's店2階にある星乃珈琲を指定したところ、Cメールが来て「混んでて入れない」と言われてびっくり。結局、南口の麻布茶房に移動しました。

 それに今はほとんどがチェーン店で、昔ながらの喫茶店は姿を消してしまいました。そんな中で茶亭 羽當は世界に1軒だけの大人のためのカフェ。あまり有名になって混んで欲しくないけれど、でもちょっと自慢したいと思わせる大人の隠れ家なのです。

 ちなみに、今日のセミナーーのテーマはビッグデータの分析をビジネスにどう活かすか。老舗珈琲店の雰囲気とはミスマッチですが、そういえば、渋谷を「ビットバレー」と呼んで、日本のシリコンバレーにしようなんて話があったことを思い出しました。あのITブームはなんだったんでしょう。
 
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 宝塚星組『REON!!Ⅱ』レポートその1
2013年09月30日 (月) | 編集 |
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 本日(29日15:30~)、東京国際フォーラムホールCで藤井大介先生の『REON!!II』を見てきました。今日は組総見だったのですが、柚希玲音さんファンの姉と甥(お供)と一緒だったので、紅会とは離れて3階4列目・5列目での観劇。3階ってどうなのかな~と思っていたら、ホールCは1500人収容と東京宝塚劇場より1回り小さくて、舞台から最後列が35メートルしか離れていないそうで、舞台全体が見られてよかったし、途中、ちえさん(柚希)が3階に登場し、2回もタッチができて、結果としては大満足でした!!

 Tシャツは売り切れで買えませんでしたが、公式ペンライトはちゃんと売店で売ってました。今年はブルーとピンクです。使い捨てじゃなく電池が入っているものです。ファンクラブの人たちが多いので、公演中は2色のライトが揺らめいてとっても綺麗でした。

ペンライト

 ちなみに、紅CLUBの会服はヒョウ柄のネクタイでなかなか素敵です。黄色いTシャツの上にリボン結びで付けている人もいましたね。

会服3
 
 あと2回見る予定なので、全体の印象をざっと書いてみたいと思います。

 今回は、夢咲ねね、音波みのり、早乙女わかば、妃海風といった主要な娘役が「日の当たる方へ」と「第二楽章」に出演しているので、もともと筋肉質のイメージのある星組ですが、よりアスリート集団ぽくなってました。総勢27名が踊りまくり歌いまくりです。若手もソロとか、目立つ役がついていて、新たな発見がありました。

 まず、娘役のパートどうするのかなと思っていたら、ちえさんと一緒に踊る娘役は男役が演じてました。第1幕4場「酒場」では鶴見舞夕さん、第2幕1場の「舞台の上で」ではボレロの女をさゆみさん、4場の「どんどん」では壱城あずささん、如月蓮さん、汐月しゅうさん、大輝真琴さん、海隼人さん、5場「前進」では礼真琴さんといった具合です。

 不思議なんですが、男役が娘役を演じると、一部の例外を除いて「綺麗なんだけど、色っぽくない」んですよね。たとえば、紅さんは紅子のあとにすぐ出てきたせいか、すごい美人なのに、スカーレットをやって欲しいかと聞かれたら、ちょっと微妙。素直に可愛いと思えるのは、壱城さんと礼さんくらいです。ただ、身長の高い同士のダンスは迫力があって、それはそれで違う魅力があるんですけどね。

 ちえさんにも娘役?でまさこさん(十輝いりす)と踊る場面があります。女性になっても(女性なのですが)筋肉質なちえさんなので、これまたお顔は綺麗なのに、迫力がありすぎる。それなのに、男らしく受け止めてデュエットで踊れるまさこさんは、男役の中の男役だと思いました。
 
 麻央侑希さん、夏樹れいさんにソロで歌う場面があったり、ベルばらの場面で小公子・小公女をロミジュリの新人公演コンビ礼真琴さんと城妃美怜さんがやったりと、若手が育っていることを印象づけた公演でもありました。
 
 夏樹さんは容姿が美しいだけでなく、歌もお上手。礼さんはちえさんが踊っているときのソロを務めていて(♪Feelig Good)、いつもながら安定感抜群でした。本当に耳に心地よい声の持ち主です。

 若手の抜擢という意味では、「記憶の少女」というショー全体の案内役を演じていた綺咲愛里さんが筆頭かもしれません。白いドレス姿でちえさんと踊る場面もあって、娘役の中では一番目立つ役です。2010年初舞台の96期生。「南太平洋」で、真風さんの恋人役、島の土産物屋メリーの娘リアットに扮していたのを見たことがあるのですが、そのときもセリフはなくパントマイムのような踊りだけでしたね。ダンスがお得意なのでしょう。綺麗な人ですが、歌は??なのかしら。

 歌といえば、ベルバラでエトワールだった紫りらさんの声がとても美しかったです。礼真琴さんと同じ95期なんですね。愛希れいか、実咲凛音とトップ娘役2人も輩出し、本当に人材こ宝庫です。
 
 場面でいえば、前回と同じく登場するのが、「ちえちゃん」と劇場案内係の「紅子」「REONマニア」。柚希家のお父さんは前回と同じ紅さんなのですが、今回のお母さんは真風さんに代わって、なんとまさこさん!! 着物姿の背の高いこと。お祭で家に帰ってこないちえちゃんを心配するお母さんの役なのですが、ちょっとお顔が怖かったような・・・。

 劇場案内係の紅子には先輩として「マサ子」が登場。「上級生だから口応えできないの」といったトークが展開されます。REONちゃんファンの「ちえ子」に扮したちえさんはパワーアップして可愛かったです。台湾公演に行くお金がなくて、買えたのは花束だけと、なんとかしてREONちゃんに花束を渡そうと突進するのですが、それを紅子とマサ子が阻むという設定で笑わせてくれました。

 2幕は宝塚の懐かしい場面や歌が満載で、宝塚ファンには嬉しい演出でした。1場はベルバラ、3幕はロミジュリで、ちえさんがティボルトの衣装で出てきて「♪今日こそその日」を歌ったのにはびっくり。歌が上手いのは勿論、ティボルトのラーメンヘアが意外にも似合ってました。本当は礼さんのロミオでちえさんがティボルトやる役替わりもよかったかもと思ってしまったほど。ちえさんの初舞台ノバ・ボサ・ノバから今日までの20曲を紹介するショーメドレーというおいしい企画もありました。

 『REON!!II』は太古の海から始まり、♪RisingSunを全員で歌ったあと、太古の海に戻って、主題歌REON!!とSTORYを歌って幕を閉じるという構成なのですが、今回は季節が秋なので、春だった前回よりも大人びたイメージのスタイリッシュな舞台でした。演出だけでなく、ロミジュリで思ったのですが、生徒さん全員が1年でぐんとグレードアップして、成熟しているのだと思います。

 いろいろな場面がありながら、統一感があったのは、舞台装置の力も大きかったように思います。。舞台上の大きな5枚のパネルに海や都会の夜景など、場面に応じて様々な情景が映し出される趣向なのですが、都会的なのにしっとり感があって、情緒に訴えるような美しさがありました。
 装置を担当したのは新宮有紀さん。下記の解説によると、昭和40年生まれで宝塚の女性装置家第1号。自ら大橋先生に弟子入りして道を切り拓いてきた方のようです。ご興味がある方はこちらのサイトをご覧ください。

 それから、佐渡孝治さんの証明も装置にマッチしていて素敵でした。宝塚は場面転換が早く、トップ、2番手、3番手とスポットライトの当て方が違うので高度なテクニックがいると思うのですが、場面ごとの世界観がきっちり反映されていて、芸術性の高さが際立っていました。

 「徹子の部屋」の衣装部屋を見ても思いましたが、宝塚って、専属スタッフがたくさんいるんですよね。舞台装置も衣装も豪華だし、出演者も多いし、そのわりにはチケット代は帝劇や日生よりお安いので、生徒さんにお給料たくさん払えないはずだわ。ありがとう生徒さん、スタッフのみなさん。今週は『REON!!II』で幸せな秋になれそうです!!

 宝塚月組公演 ルパン/Fantastic Energy! を見る
2013年09月21日 (土) | 編集 |
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 早いもので、星組公演の千秋楽からもう1ヵ月近く。宝塚公演がないと、いろいろ活動してはいるのですが、どうも更新が途絶えてしまいます(笑)。REONⅡの前にお仕事しておこうというのもあるんですけど。
 
 さて、昨日、秋の気配が漂う東京宝塚劇場で、月組公演ミュージカル「ルパン」とグランド・レビュー「Fantastic Energy!」を見て参りました。
 
 実はこの「ルパン」、紅会のお友達から「寝てしまった」と聞いてたので、ちょっと悪い予感はしていたのですが、それでも「エドワード8世」みたいなヒネりのある大人の作品が好きなので、期待もしてたんですよ。ところが、残念ながら、ランチをいっぱい食べてたせいか、途中の暗い場面でちょっとウトウト。

 月組生徒さん、ごめんなさい。歌にセリフが乗っていて、構成もややっこしいし、お稽古すごく大変だったと思うんですよ、でも・・・。もっとも、レビューはよかったので、救われました。特に、龍真咲さんの高速セリ上がりとセリ下がり、友達から「見てきてね」と言われていたのですが、「おお!」って感じで。お芝居もあれくらいスピード感があったらよかったんですけどね~。

 「ルパン」はフランスの人気小説「アルセーヌ・ルパン」の作家モーリス・ルブラン没後70年となる2012年に発見され話題となっている「ルパン、最後の恋」をいち早くミュージカル化した作品だそうです。プログラムのストーリーだけ読むと、すごく面白そうなんですよ。一番感動したのがプログラムの文章だったので、ちょっと引用してみますね。

 怪盗ルパンは死んだ---誰もがそう思っていた。だが、ある事件が死んだはずのルパンを地獄から呼び戻す。(中略)400万ポンドもの大金がロンドンからパリへ空輸されるという前代未聞の出来事にパリの街は沸いていた。受取人は父親であるレルヌ大公を謎の自殺で失った悲劇の令嬢カーラ。後見人と称する4人の取り巻きの男性たちと同じ屋敷で暮らす彼女はパリ中の噂の的だったが、カーラは周囲の好奇の目など気にもとめていなかった。4人の中に正体を隠したアルセーヌ・ルパンがいる、その人物を見つけ出して頼りにするように---大公の遺書にはそう記されていたのだ。そんな中、怪盗ルパンから400万ポンドの強奪を予告する挑戦状が届き、実際に金銭は忽然と姿を消してしまう。

 悲しみに暮れる美貌の令嬢カーラ(愛希れいか)は自身の出生の秘密を取り巻きの一人ヘアフォール伯爵(美弥るりか)から聞かされ、イギリス国王の後継候補オックスフォード公との結婚を勧められます。実は彼女が本当に愛しているのは、4人の中の一人、アルベール・ド・サリー大尉(本当はルパン・龍真咲)で、ルパンもカーラを愛しているのですが、怪盗であった過去を思うと彼女を愛するこはできないと、彼女の求愛を拒絶します。そうこうしているうちに、カーラとルパンは国際謀略に巻き込まれていくのです。

 このストーリーを読むと、血湧き肉踊る冒険活劇みたいな舞台を予想されると思うのですが、ルパンが作家モールス・ルブラン(北翔海峲)に自分の最後の恋を語るという展開にしたために、物語が入れ子構造になってしまい、テンポが悪くなっています。さらに、現代人はルブランだけで、ルブランの姿が見えるのはルパンだけという演出もわかりづらいです。

 どうせルブランを出すなら、ルブランをMCとしてルパンの紹介や死の顛末を語り、「本当は推敲の途中だから、この話は秘密にしておきたかったし、息子は約束を守って世に出なかったのに、孫娘が出版してしまって・・・」とか語ればわかりやすくなったと思うんですけどね。そうでなければ、ルブランを出すのはやめて、時系列にした方がすっきりしたと思います。

 ベテランの巨匠に申し上げるのは失礼だと思うし、正塚先生の大ファンがいることも承知していますが、個人の独断と偏見なのでご了承ください。とにかく、全てのキャラクターが編集者が言うところの「立っていない」状態なので、感情移入できる役がないんですよ。脇役もいろいろ出るのですが、「おいしい役」まで育ってないんですね。その原因の一つは推敲中の小説を脚色したので、もともとのキャラが磨き上げられていないからじゃないでしょうか。

 例えば、星条海斗さん演じるルパンを追う警部ジュスタン・ガニマールと憧花ゆりのさん演じる予審判事フラヴィ。この2役はお笑い系のキャラで、ちょっと暗めの舞台を明るく盛り上げる「おいしい役」のはずです。2人とも歌も演技もお上手なのですが、演技でなくキャラクターが中途半端で、大笑いとまでいきませんでした。

 凪七瑠美さんは4人の取り巻きの一人で実は英国諜報部員のドナルド・ドースンという物語の鍵を握る重要人物を演じていますが、美弥るりかさんと同じく、重要な役だけどしどころがない感じ。とても上手く演じてるし、歌も上手いのだけど、なぜか印象に残りません。お二人ともご苦労さまでした。

 何より問題なのは、主演のルパンとカーラの魅力がビビッドに伝わってこないことです。例えば、「うたかたの恋」だったら、令嬢マリーが皇太子からの手紙を読む場面に、彼女の性格とか、恋に恋する少女の可愛らしさが凝縮されてます。ルドルフだったら、いとこのジャン・サルバドルに「ヨーロッパを一つにしたいけど、武力には訴えない」とか語る場面で、何を理想としていたかがよくわかる。だから、父である皇帝に理想の実現を阻まれて、追い詰められていく状況がひしひしと伝わってきて、涙を誘うわけです。

 だけど、カーラは舞踏会で第三者が綺麗だとか、金持ちだとか、いい男4人と一緒に住んでて羨ましいとか語るだけで、小説で言うところの「説明文」になっちゃってるんです。彼女の行動とかセリフが魅力的であって欲しかったし、主人公のルパンは言うまでもありません。

 個人的には、物語というのは、国際的な謀略とか革命とかでスケールを大きくしなくても、キャラが立っていれば感動できると思うんですよね。例えば、「花より男子」なんて貧乏な女の子と大財閥の御曹司という昔から使い古された枠組みだけど、一つ一つのエピソードとキャラクターが掘り下げてあるから、「ありえない」とか「くだらない」とか思いつつ、いつの間にか主人公に肩入れして、最後まで見てしまうわけじゃないですか。

 半沢直樹にしても、立ちはだかる壁を知力と行動力で乗り越えていくところに拍手喝采するわけで、ましてやルパンは世界的な怪盗なのだから、半澤を超える爽快感が欲しかったですねぇ。「ロミオとジュリエット」が息つく暇もない緻密で濃密な作品だったので、余計そう思ってしまうのかもしれませんが・・・。

 小説は書き上げたときは5分くらいで、完成度は推敲にかかってるんですよね。それを知っているから、ルブランは出版を禁じたのに、舞台の上で一番悲しんでいるのは、ルブラン本人だったかもしれません。推敲の大切さを再認識させてくれたという意味では、見てよかった舞台です。

 余談ですが、組長の越乃リュウさんがこの公演で退団で、ルパンの乳母(飛鳥裕)の夫で発明家のヘリンボーンを演じておられます。色気のあるダンスの上手い男役で、ずっと宝塚におられると思っていたので、退団はショックでしたし、残念です。越乃さんの最後の舞台が見られたのはよかったと思っています。次の組長は飛鳥さんが就任されるようですね。


Fantastic Energy!
 中村一徳先生の「Fantastic Energy!」は月組の若さ炸裂といった感じで、踊りまくり、歌いまくる爽快感あふれる夏らしいショーでした。北翔さんの声が大好きなので、歌もいっぱい聴けたし、改めて龍さんって、歌は本当にお上手だわと思いました。

 きりやん(霧矢大夢)が歌が素晴らしかったので、月は歌という印象があるのですが、それが保たれているのは嬉しいことです。

 バウで主演していた珠城りょうさんは長身で美しく、咲妃みゆさんはロケットを先導して可愛らしかったです。この2人、「ルパン」の手下を演じていましたが、歌がお上手ですね。

 印象的だったのは、エトワールの琴音和葉さんの声が綺麗だったこと。声量があるとか、プリマドンナ風とかいうのではないのですが、とにかく、気持ちのよい声の持ち主で、もっとこの人の歌を聴いてみたいと思いました。

 宙組 悠未 ひろ退団
2013年08月20日 (火) | 編集 |
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 昨日、宙組の退団者のお知らせがありました。その先頭に、悠未ひろさんの名前があったのでショックでした。

下記の生徒の退団発表がありましたのでお知らせいたします。

 (宙組) 
  悠未 ひろ  
  咲花 莉帆
  夢月 せら
  貴姿 りょう
  
2013年12月23日(宙組 東京宝塚劇場公演千秋楽)付で退団


 100周年を前にして、どうして辞めてしまうの悠未さ~ん。これから組長になり、専科に移り、ずっと宝塚に貢献してくれると信じていたのに。

 仲良しだった同期の愛音羽麗さんが退団し、最後の83期生ということで、ご本人はずっと卒業のタイミングをはかっていたのかもしれませんが、悠未さんのような芸達者なスターがいてこそ、舞台に厚みがでるというものです。

 悠未さんと緒月遠麻さんはトップ候補とは別の位置づけの生徒さんですが、この歌・踊り・演技と三拍子揃った2人がいてくれて、トップの凰稀かなめさんはどんなに心強いかしれません。
 
 私はかなりの悠未好きで、宙組で一番注目しているのは、トップの凰稀さんではなく(ゴメンナサイ)、悠未さんですした。8月の全国ツアー「うたかの恋/Amour de 99!!」も彼女のヨーゼフ皇帝が見たくて行ったところがあります。貫禄と威厳があって、堂々とした皇帝ぶりでした。

 魅力の一つは、歌の上手さです。「うたかの恋」で最後に主演二人が踊るときのカゲソロは、悠未さんと小春乃さよさんでした。それを聴きながら、「どうせなら、ルドルフも悠未さんがやればよかったのに!」と叫び、「さすがに、それはないでしょ」と親友に呆れられました。

 でも、悠未さんはかつて新人公演の主役を2回やった人ですし、年の差カップルなんだから、役替わりで悠未さんにやって欲しかったと、私は本気で思っています。

 悠未さんに初めて注目したのは遅く、大空祐飛さんの退団公演「華やかなりし日々」の興行師ジークフェルドでした。長身で歌が上手くてユーモアがあり、何よりすごいと思ったのは、女性が演じていることを全然感じさせないこと!! 

 179センチと宝塚一の長身ということもありますが、声、立ち居振る舞い、醸し出す雰囲気、すべてが男の中の男という感じで、江戸前のハギレのよさがありました。

 そういう男役って、宝塚の中でも、理事の轟悠さんの2人くらいしかいないように思います。「銀河英雄伝説」でも、敵役である参謀オーベルシュタインの悪が際立つからこそ、朝夏まなとさんのキルヒアイスの哀れさが浮き彫りになったのです。

 だから、悠未さんには「風と共に去りぬ」でレッド・バトラーを演じて欲しかったし、バウや他の劇場で骨太の役を演じるのをもっと見たかった。

 宝塚大劇場公演千秋楽(11月4日)・東京宝塚劇場公演千秋楽(12月23日)では、悠未ひろサヨナラショーが開催されるそうです。卒業後、どんな道を歩まれるのかわかりませんが、その美声をいかして、ステージに立ち続けていただきたいと思います。

 そのまえに、勿論、アシュレを見に劇場に足を運ぶつもりです。でも、アシュレに歌はなかったような・・・。アシュレが最後というのは、その意味でも残念デス。サヨナラショーのチケットは入手困難でしょうね。

 映画「建築学概論」
2013年08月20日 (火) | 編集 |
建築学概論

 “韓国で400万人超の大ヒット”した映画「建築学概論」を16日、シネマート六本木で見てきました。自分でもモノ好きだと思うのですが、主演のオム・テウンが好きなのと、「初恋の人に家を建ててもらう」という発想が新鮮で面白いと思ったのです。お目当てはあくまで「嘆きのピエタ」でしたが、ピエタだけでは暗すぎるかもと思い、恋愛ものを抱き合わせにしたんです。

 ストーリーは現在と過去が交互に進みます。冒頭、建築事務所に勤務するスンミン(オム・テウン)のもとに「久しぶりね。私を憶えてる?」とソヨン(ハン・ガイン)が突然現れ、チェジュドにある父親の土地に家を建てて欲しいと頼みます。ソヨンは医者の妻だといい、服もバッグも車も、すべてがお金持ちのマダムそのものです。

 15年ぶりの再会に戸惑うスンミン。自分は個人の家は苦手だし、直接仕事を引き受ける立場にないと断りますが、結局、家を設計することになります。そして、会話を重ねるうちに、徐々に過去の記憶が蘇り、それと同時にソヨンの現在の状況も明らかになっていくのです。

 大学時代は若い俳優が演じています。二人が親しくなったきっかけは、大学1年のとき、同じ“建築学概論”の授業をとったことがきっかけでした。その授業は毎回宿題が出るのですが、第1回目は自分の住む町を好きになるために、写真と撮ってレポートすること。スンミン(イ・ジェフン)は音楽科の女子学生ソヨン(スジ)のから、二人とも同じチョンノ(鍾路)区に家があるのだから、一緒に宿題をやろうと提案されます。

 奥手のスンミンですが、すぐに可愛いソヨンに夢中になります。ですが、自分の気持ちを上手く表現することができず、いよいよ告白という段階になって、ちょっとした行き違いから、一方的に別れを告げてしまうのです。イ・ジェフンの初恋に有頂天になる内気な少年の演技は素晴らしかったですね。スジもちょっとわがままで気が強いけど、実は純情な少女の役がぴったりでした。

 ソヨンは金持ちの先輩が好きなのだと誤解して一方的に別れを告げたスンヨンでしたが、家が完成した夜、ソヨンもスンヨンのことをずっと想っていたことが判明します。その瞬間、スンミンはソヨンを抱き寄せ、二人は情熱的な接吻を交わすのです。ですが、スンヨンには同じ事務所に勤務する美人でお金持ちの婚約者がおり、一緒に米国へ旅立つことが決まっていました。人生をリセットして、離婚して独り身になったソヨンとやりなおすべきか。スンヨンの心は揺れ動き、結婚式の準備にも身が入りません。果たして彼の決断は・・・。

 ストーリーだけ追うと、婚約破棄しなかった「冬のソナタ」のユジンみたいな話ですが、印象はだいぶ違います。なぜなら、この映画の隠されたテーマは「格差」だからです。スンミンとソヨンの家があるのは歴史的な建造物がたくさんある江北エリア。でも、どうやらソウルでは後から開発されたおしゃれな江南エリアの方がお金持ちがたくさん住んでいるらしいのです。。

 ソヨンとスンミンは同じ町に住み、同じバスに乗って通学することで仲良くなるわけですが、父親の友人の家に居候していたスンヨンが、江南エリアのアパートに引っ越したことから、二人の世界にお金持ちでやはり江南の素敵なマンションに住む先輩が割り込んでくる形になって、関係性が変わってくるんですね。

 ですから、ソヨンに告白しようとして真夜中まで彼女のアパートの前で待っていたスンミンが、酔って先輩と帰ってきた彼女を見て誤解し、タクシーで家に帰ろうと「江北へ」と言ったとき、「この時間に北へは行かない」と運転手に断られ、深く傷つくわけです。大好きなソヨンが「住む世界が違う」ところへ行ったしまった絶望がよく出ていて、胸が痛むシーンでした。

 「冬のソナタ」のユジンは恋の人チュンサンが婚約式の日に目の前に現れたとき、人生の舵を思いっきり彼の方へ切ってしまいます。スンヨンも金持ちの恋人にどこか馴染めないものを感じ、ソヨンと一緒に人生をリセットしようか迷うのですが、苦労して女手一つで息子を育てた母親は彼に貯金通帳を差し出し、「馬鹿なことを言ってないで、お嫁さんを大事にしなさい」と一喝し、自分とは違う階級へと息子を送り出します。そんな母親を前にして、スンミンはソヨンへの恋心を押し通すことができなくなります。母の愛は偉大ですね。

 最期に、金持ちに憧れていたソヨンは出身地であるチェジュ島に戻り、スンヨンが建てた家で、余命いくばくもない父親と一緒にピアノ教師として生計をたてる決意をし、スンヨンは結婚して妻と共にアメリカへ旅立ちます。そして、チェジュ島のソヨンのもとに、スンヨンからフォークユニット展覧会のCDとCDプレイヤーが送られてきます。初雪が降ったら会おうと約束した韓屋にソヨンがおいてきたものでした。いくら待っても現れなかったスンヨンですが、自分が去ったあと、彼は約束どおり、韓屋に行っていたのです。(挿入歌になった展覧会の「記憶の習作」、とてもいい曲です)。

 人は人生で一番好きだった人と結婚できるとは限らないし、若い頃にいろいろな夢を持っていても、それがすべて叶う人は滅多にいません。でも、一つか二つは叶うことがあるし、結ばれなくても、自分をずっと想っていてくれた人がいたことは人生の慰めになる。そんなことを思いながら、この映画を何度も見た人がきっとたくさんいたことでしょう。

 「建築学概論」は韓国には珍しく、淡々とした色合いの、瑞々しさとほろ苦さが混じりあった、日本のドラマに近いような映画でした。外国人が見ると、自分でソウルの町を歩いているような気になります。ちなみに、監督は10年間、本当に建築士として働いた方だそうです。自分の実体験もちょっと混じっているのかもしれません。



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